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日曜美術館 特別アンコール 私と芹沢銈介 作家・版画家 池田満寿夫 感想


『日曜美術館』
 NHK Eテレ(教育)

 毎週日曜 09:00~10:00 放送
 翌週日曜 20:00~21:00 再放送

日美40年記念 特別アンコール
「私と芹沢銈介
 作家・版画家 池田満寿夫」
 (1983年7月放送)

 2015年10月04日放送
 特別アンコール
 (夜の再放送なし)

※染色家・芹沢銈介さんの
 亡くなる前年の貴重な番組です。

【司会】
 和田篤
(元 NHKアナウンサー)

 堀尾真紀子
(美術史学者
 文化学園大学教授・造形学部長)


――明治28年、静岡生まれ 88歳。柳宗悦らの民藝運動に参加。昭和31年、人間国宝に認定。

日本の染色工芸の第一人者である。ひたすら、ものの形の美しさを追い求める人がいます。

日々の暮らしの間に息づく、形の美しさを逃さず、捉える人がいます。そして、形を彩るのは

艶(あで)やかで深い色。渋みと華やぎを兼ねそなえた色。そこに、不快なものは何一つありません。

「作る喜び」 と 「見る喜び」 が
幸福な調和を奏でる
芹沢銈介さんの世界です。

堀尾 真紀子
「今日は、池田さんから見た芹沢さんの世界というのをお話し頂く訳ですけれども。池田さんと

芹沢さんの結び付きっていうのは、ちょっと意外な感じがするんですけれども、どういうきっかけで

芹沢さんの作品に
興味をお持ちになられたんですか?」

池田 満寿夫
「最初の出会いは 20年ぐらい前の本なんですけどね。それから挿絵とか。実際に芹沢さんの作品に

はっと打たれたというのは僕、アメリカに長く居ましたんで、その時、日本のレストランなんか

行くわけですね、懐かしくて。そういう時、暖簾(のれん)とか、カレンダーとかですね

そういう世界、初めて知ったんです」


★染色工芸家・芹沢銈介さん(1895―1984年)、作家・版画家の池田満寿夫さん(1934―97年)。

芹沢さん、繊細で美しい作品を紡ぐ職人さん。知りませんでした…明治の人ですが、非常に現代的な

都会の部屋にあってもおかしくないような、洗練されたデザインです。画像検索で調べてみたけど

お洒落なデザインばかりです。まだまだ、たくさん本を読まないといけません。まだまだ

読んでいない人の事を、たくさん知っておかないといけないと痛感しました。そういった意味で

藝術の道を志す者にとって、『日曜美術館』 は必須のバイブルです。日本は輸入したものを優しく

作りなおす技術に長けていると痛感します。明治頃の激動の世界を、よくぞ生き抜かれたものです。

「単純なものこそ美しい」 と言ったアインシュタイン博士の言葉を思い出す。池田満寿夫さんの

作品も素晴らしい。美大進学を断念されたようで、美大出でなくとも充分、作家になれるようです。

現代は性的表現のものがネット氾濫している。エロスを追及した作品をつくっても売れない時代に

来ていると思われる。それよりも、家族で楽しめるものを創りたい。静岡はいい作家さんが多いです。

東間 陽一 Yoichi Azuma



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