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日曜美術館 あるがままこそ美しい ~メアリー・カサットの挑戦~ 感想


『日曜美術館』
 NHK Eテレ(教育)

 毎週日曜 09:00~10:00 放送
 翌週日曜 20:00~21:00 再放送

「あるがままこそ美しい
~メアリー・カサットの挑戦~」

【司会】
 井浦新(俳優/ものづくり集団
『ELNEST CREATIVE ACTIVITY』
 ディレクター)

 伊東敏恵(語り兼務)
 (NHKアナウンサー)

【ゲスト】
 黒田知永子
(ファッションモデル)
 三浦篤
(東京大学大学院教授)

【出演】
 きたやまおさむ(精神科医)
 下薗詠子(写真家)
 沼田英子(横浜美術館学芸員)


――19世紀末のパリ。画家を夢みて、美術学校に入学しようとした女性がいました。しかし、門前払い。

理由は、女性だから。彼女はルーヴル美術館に通い、名画の模写で腕を磨き、苦労の末に画家になりました。

そして描いたのは、母と幼い子の何げない姿。彼女の名前はメアリー・カサット。女性が画家になるのが

難しかった時代、自ら道を切り開きます。女性差別や偏見、病気の姉の看病と、老いた母親の介護。

そうした日々の中で、絵を描きました。一見ほほえましい、母と子。よく見るとそこには

一筋縄ではいかない親子のドラマが。

黒田 知永子
「子どもと母親をじっと見ている中で。切りとった場面なんだなという感じがしますね。

子どもの姿っていうのは、こういう感じですよね。いい時期のほうが、少ないですから」

――更には、母と子の切ない場面も。


きたやまおさむ
(精神科臨床心理士)
「この子が、お母さん何考えているのって問いかけてるのを、感じるんだよ。お母さんという人は

どういう存在なのかという事を考えさせる絵である所は、カサットの魅力でもあり、不思議な所ですよね」


★またまた知らない画家さんでした。画家すべて知り尽くすというのは難しい…世界は広い。

改めて、やはり現物をコストかけて、わざわざ観る必要の重要さをつくづく実感します。女性の

社会進出が進んでいるヨーロッパでさえ、夫の許可なしに銀行口座が開設できたのは、1968年。

歴史的にみれば、つい最近の事。もっと男女平等になってほしい。フランス革命が舞台の漫画

『イノサン』 では女に自由はないと断言されていますが、19世紀になってようやく、女性の自由が

許されつつある気もします。カサットさんは家庭の器で収まるような女性ではなかった様ですが

皮肉にも、大きなテーマが
母子となっています。

子どもが女の子だった場合、結婚するのか独身のままなのかは、大きなテーマになります。

できれば結婚してほしいのですが、家庭に収まるのを拒否するかもしれません。ちょっと抹香臭い

話になりますが、ホロスコープをよく見て、家庭のハウスの星の有無を、よく見極めたいものです。

そこに星がなければ、本人の
希望通りにすべきかも知れない。

女の幸福を考えさせられる
画家さんでした。

東間 陽一 Yoichi Azuma



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