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日曜美術館 夢の富士山 傑作10選 日本美の極致を体現 奥村土牛 感想

本文には番組の内容が含まれます。
ネタバレNGの方はご注意ください。


『日曜美術館』 NHK Eテレ
井浦新、伊東敏恵(司会)

毎週日曜 09:00~10:00 放送
翌週日曜 20:00~21:00 再放送

「夢の富士山 傑作10選
~巨匠たちの知られざる物語~」

2013年7月28日 放送
2013年8月4日よる 再放送

【出演】
ロバート・キャンベル
(東京大学教授)

【VTR出演】
山口晃(画家)
佐藤可士和(デザイナー)


――奥村土牛、NHK 『日曜美術館』 に登場!! 画家の中には、ものすごい長寿を全うする人がいます。

巨匠、葛飾北斎(88歳 当時の栄養・医療事情では長寿)。北斎を師と仰いだ型破りな情熱の女流画家、片岡球子(103歳)。

現代日本画壇の最高峰に位置する日本画家、奥村土牛(101歳)。死が訪れるその日まで、自分は画家なんだという 「気迫」。

何としても完成させるという
作品への 「執念」。

『日曜美術館』 で、晩年の奥村土牛が富士山と格闘しながら創作する姿が、貴重な VTR 映像とともに放映されました。

思うように体が動かなくなった晩年でも、ご家族に担がれながら富士のスケッチ旅行におもむく、奥村土牛 画伯。

富士を一望できる旅館でスケッチ。帰宅後、創作に着手するが、筆が進まない。霊峰富士を何と、生涯に 1500枚も描いたという

横山大観から贈られた直筆掛軸の書をみるや励まされ、カッと目が開き、眼光鋭い眼差しで過酷な創作の中、大作を完成させる…

あれは、画家の 「眼」。老いても、前へ前へと進む気迫。鬼気迫るものを感じます。すごい画家だと思いました。



日本美の極致!!
『精進湖』 奥村土牛

奥村 土牛
(おくむら・とぎゅう
 1889~1990年)

現代日本画壇の最高峰に位置する、日本を代表する画家の1人。著名な 『富士山図』 が皇居に飾られている様です。

画家としての、最高の誉れ。奥村土牛の作品の特徴は、刷毛で胡粉などを 100回、200回とも言われる重ね塗りによって

非常に微妙な色加減に成功しているという点です。代表作に、『鳴門』 (1959年)、『鹿』 (1968年)、『醍醐』 (1972年)

『閑日』 (1974年)、『吉野』 (1977年)、『富士宮の富士』 (1982年)、『蠣』 (1984年)、『寅』 (1985年) などがあります。

土牛画伯の、『精進湖』。まさに、日本の美の極致を、霊峰富士によって体現した名作。

額縁色のコーデも作品の素晴らしさを最高に引き立てている。気の遠くなる重ね塗りの拘りによる、味わい深い色合い――

落ち着いたやさしい、荘厳な富士。

『心、精神がなければ
 富士は描けぬ』


近代日本画壇の巨匠
横山大観
(よこやま・たいかん
 1868~1958年)

の言葉が印象的でした。
みゆ